ソフトバンクは6月5日阪神戦以来の2桁得点で首位オリックスに逆転勝ち。引き分けか負けなら自力優勝が消滅する状況で、底力を見せた。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。

-打線がつながった

工藤監督 四球がきっかけとはいえですね、チャンスをつくって、しっかりみんなが打ってくれて。久々に打者一巡以上のつながりを見せてくれて、すばらしい攻撃だったと思います。

-試合前にはどんなことを伝えていた

工藤監督 伝えてというのは特にはないんですけど、こういう状況というのはみんなよく分かっていると思いますし。何より勝ちに一番飢えているのは選手たちだと思うので。その思いがしっかり出ていたかなと思います。

-5回は一気に8点

工藤監督 ああいうつながりが常に出せるようになってくれば。なかなか、ここまでのつながりは難しいと思いますけど。こういうつながりを持っていけば常にいい試合ができますし、勝てる試合が増えていくと思いますので。ぜひ今日の感じを持ったまま、明日いい戦いをしてほしいと思います。

-リチャードが初安打

工藤監督 いやもうこれはね、初安打が出るというのは何より本人の喜びも大きいですし、チームメートもしっかり出迎えて、すばらしいチームだなと思いますのでね。これからも一致団結して戦っていきたいと思います。

-2桁得点

工藤監督 久しぶりというところもありますけど、いいつながりがね、この点につながったので。とにかくファンのみなさんにも球場に来て見ていただいている以上はね、ホークスらしいいい戦いが見せられるようにやっていきたいと思います。

-石川の投球は

工藤監督 今日は石川くんはまあね。投手はいいときも悪いときもありますので。ただ、ああやって粘っていくことが勝利につながると思いますので。これからもいろいろあると思いますけど、なんとか辛抱してやってくれれば打線が応えてくれると信じてやってくれればと思います。

-この勝ちをきっかけに

工藤監督 勝つたびにきっかけきっかけといろんな方に言っていただいているので。本当の意味での、今日をきっかけにして、明日この勢いのままいきたいと思います。

-甲斐が後半戦初打点

工藤監督 良かったですね。彼にとって、次の打席にもつながりましたもんね。良かったと思いますよ。

-デスパイネ、中村晃も続いた

工藤監督 (デスパイネは)不振というわけではなくて、ちょっと狙い球が合わなかったりしているので。彼がいいときは逆方向に長打が出るので。それが出たというのは、調子自体は全然悪くないと思いますし、中村くんもいいあたりが正面を突いてというところだったので。決して悪いということではなくて、ちょっとしたところだと思う。今日打った時の感じが残っていると思うので、明日またそれを出してくれたらと思います。

-5回は上林のバント安打も大きかった

工藤監督 大きかったですよ、あれ。いいところに転がってね。三塁も引いて投手も引いて、みんな引いてましたからね。ああやって、なんとか送ろうという気持ちがいいところに転がって、ヒットになることもある。どこでチャンスが巡ってくるか分からない。そういうところで集中力を出せればいいゲームができる。久々とはいえ、これだけ点数を取ってというとね、また明日にも気持ちよくつながると思っています。

-リチャードは四球もあった

工藤監督 あれも大きいですね。あそこで凡打になってしまっていたら、送りバントも出なかったですし。よく粘って四球を取ったと思いますよ。

-ヘッドスライディングで生還

工藤監督 どのくらい滑っていたかは分からないですけどね。まあでも、気持ちがああいうヘッドスライディングにつながるのでね。でもみんなに褒めてもらってましたよ。ヒットでかえってくるときのスタートがすごく良かったと。そのへんも、打球に集中しているからいいスタートが切れるのでね。すべてに対して全力で向かっていくと。走攻守に対してすべてね。ああいうところで出たというのが、他の選手も含めてそうですけど、いい刺激になったと思います。