逆転優勝へ勢いづくソフトバンクに、大きな戦力が帰ってくる。左肘関節化膿(かのう)性滑液包炎のため、4月末からリハビリを続けていた森唯斗投手(29)が、7日の西武戦(メットライフドーム)から1軍復帰する。6日、ペイペイドームでの投手練習後に取材対応した佐久本昌広投手コーチ(47)は「今のメンバーも頑張っている中で、経験者が帰ってくることでブルペンもどっしりする」と背番号38の帰還を大歓迎した。

現在はモイネロ、岩崎、嘉弥真と経験あるリリーフがそろって不在。8月24日の西武戦では、板東が2点差の9回に追いつかれ引き分けた。同28日のオリックス戦でも、板東が9回の1点リードを守れずドローに終わった。今月3日のオリックス戦では、同点の9回に板東が1点を失い敗れた。プレッシャーのかかるシーズン終盤の接戦で、守護神不在の影響が大きくなっていた。

8月下旬に実戦復帰し、1軍は約4カ月ぶりとなる森について、佐久本コーチは「いきなり抑えに入るかは、状態を見ながら」としたが、4年連続日本一を引っ張った右腕の復帰は、精神面でのプラスも大きい。「中継ぎは、どっしりと締まる。ここ数年、優勝争いをしてきている、そこの中心的な存在ですから。その経験は大事だと思います」。板東や甲斐野、津森ら、勝ちパターンに加わる若手投手たちが、ブルペンリーダーから学ぶことも多い。4位ながらオリックスに連勝して首位ロッテに4ゲーム差。勢いをさらに加速させる。【山本大地】

ソフトバンクニュース一覧はこちら―>