東京五輪で侍ジャパンを率いて金メダルを獲得した稲葉篤紀監督(49)が甲子園を訪れ、五輪戦士たちを激励した。決勝翌日に会見した8月8日以来の再会となった。

この日先発の青柳晃洋投手(27)も、笑顔であいさつ。稲葉監督は「登板日だから来てくれないかと。うれしかったですね」。青柳は五輪では登板した2試合で1回2/3、5失点と打ち込まれた。稲葉監督は「こちらの責任で打たれてしまった。(チームに戻って)勝っていましたし、阪神の青柳選手にしっかり戻ってくれたのでよかった。悔しさが残る大会の中でも、学ぶことはあったと思う。もっと成長していく姿を見たい」と、ほっとした表情で話した。

岩崎からは、母恭子さんが稲葉監督のサインを喜んだという報告を受けた。大会期間中に岩崎がもらっていた。稲葉監督は「お母様が私のファンということで。私もうれしかった。(五輪では)ご家族のみなさまの協力もいただけたのでよかった」と、選手の家族のサポートにも感謝した。

梅野も含め3人の侍は、シーズンでも優勝争いの佳境を迎える。稲葉監督は「ジャパンの重圧の中で、プレッシャーの中で戦った経験は、なかなか言葉では伝わらないと思う。プレーで、背中で引っ張っていく存在であってほしい」と、エールを送った。