4番のバットが火を噴いた。ソフトバンク栗原陵矢捕手(25)は初回1死一、三塁で左前へ先制打を放ち「先制のチャンスだったので、絶対にランナーをかえそうと打席に入りました。追い込まれてから、内転筋をうまく使って、くらいついて打つことができました」。さらに2回は2死一、三塁で右翼席中段に運ぶ14号3ラン。「引き続き内転筋をうまく使って打つことができたと思います」。この1発で、昨年7月25日の日本ハム戦以来となる、自己最多タイの1試合4打点に並んだ。

栗原を中心に勢いづいた打線は、前日の敗戦を生かした手堅い攻撃も見せた。2点リードの8回に逆転を許して敗れた試合後に、工藤監督は「いい攻撃で5点を取れたと思いますけど、勝ちきるためにはその後でも、もう1回みんなでチャンスをつくる、もう1点取るということをしっかりやっていかないと。勝ちきる野球をしっかりやらないといけないな、と思いました」と話していた。

6点リードの3回無死一、二塁で甲斐が送りバントで好機を演出。「もう1点」を確実に奪う教訓通りの攻撃で、この回3点を追加して一気に突き放した。【山本大地】

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