右太ももの故障で離脱している楽天の守護神・松井裕樹投手(25)の実戦復帰のめどが立っていないことが13日、明らかになった。

8月25日の練習中に同部を痛め、26日に登録抹消。1カ月程度での実戦復帰を見込んでいたが、石井GM兼監督は「(実戦復帰は)まだ全然。そこはまだ分かっていないですけど、後ろ向きというよりは、まあしょうがないよな、と思います」と見通しを示し「あまり突貫工事ではやってほしくない」と無理はさせない方針を明かした。

松井は43試合に登板し、0勝2敗、防御率0・63、リーグ2位の24セーブを記録。5月9日日本ハム戦ではプロ野球史上最年少での通算150セーブも達成し、優勝争いを繰り広げるチームの不動の守護神として、欠かせない役割を担っていた。松井の離脱後は主に7、8回を担っていた宋家豪、酒居が9回を務める。2投手ともプロ初セーブを記録。懸命に松井の代役を務めるが、経験不足は否めない。

石井GM兼監督は松井のレギュラーシーズン中の1軍復帰についても「今はまだシーズンで帰ってこられる保障のないところにいると思う。そこは望んでいないし、無理して投げても、また(けがを)やってしまうかもしれない」と不透明な状況であることを明かした。3位のチームは首位ロッテに15年ぶりの9連敗を喫し、今季最大の5ゲーム差をつけられた。残り32試合。逆転優勝へ、チーム一丸で危機に立ち向かい、戦い続ける。