2位オリックスが3位楽天とのカード初戦を落とし、3連敗となった。 オリックス先発の宮城大弥投手(20)が今季対パ・リーグ16戦目の先発で初黒星。

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難攻不落だったオリックス左腕に黒星がつき、ロッテとのゲーム差は3に開いた。交流戦で阪神に1敗しただけで11勝を挙げてきた宮城が、今季16戦目で初めてパのチームに敗れた。初回2死から浅村に147キロ直球を右翼ポール際に運ばれ、先制の被弾。楽天相手に、今季17イニング目で初めて得点を許した。

0-2の5回2死満塁からは島内にプロ初の押し出し四球。6回は先頭茂木をストレートの四球で歩かせ、今季最少84球で降板した。「任されたイニングは何とか投げ切りたかったし、ゲームを作ることができず悔しいです」と責任を背負った。ただ、中嶋監督は「宮城じゃないでしょ。打線でしょ」と敗因を断じた。

4度目の対戦となった楽天早川から、8回に宗の適時打で1点を奪うのがやっと。指揮官は「1点もやれないというプレッシャーを宮城にかけてしまってるということが、すべてだと思います。以上。何もない」と言い放った。連敗を止めようと奮闘した宮城の心情を思い、試合後の口調は厳しいものに。歯がゆい、悔しい敗戦になった。

5月23日以来今季3度目の3連敗で、16日にも自力Vが消滅する。主砲の吉田正を欠き、優勝戦線を支える存在にとシーズン途中で獲得したラベロ、バルガスらも故障で離脱。本当の正念場に立たされている。体調不良から2試合ぶりに実戦復帰した宗の猛打賞が、少ない好材料。打線のつながりを取り戻し、再浮上のきっかけをつかみたい。【堀まどか】