セ・パ両リーグが制定する「スカパー! サヨナラ賞」の7、8月度受賞者が15日に発表され、セ・リーグは阪神大山悠輔内野手(26)が選出された。自身初受賞。球団では19年7月度のソラーテ以来、2年ぶりの栄誉となった。

2位巨人に2連敗した直後の7月12日DeNA戦(甲子園)。9回裏、3点ビハインドを追いつき、なおも2死一、三塁で中前にサヨナラ打を放った。重苦しい雰囲気を吹き飛ばし、試合後に矢野監督が涙ぐんだほどの一打が評価された形。「最後まで諦めないというところが今のタイガースの強み。それが体現できた試合だったんじゃないかなと思います」と主将らしく振り返った。

夏場の不振を乗り越え、9月は15日終了時点で月間打率3割7分2厘、2本塁打、8打点。4日巨人戦(甲子園)では1点を追う9回裏に逆転サヨナラ2ランを決めるなど、勝利を呼び込む一打が目立つ。ここまで今季決勝打13度は巨人岡本和と並んでセ・リーグ最多となっている。

16年ぶりのV奪回へ、勝負の秋。「前の日が良くても悪くても、またゼロから始まる。反省するところはしっかりして、とにかく一生懸命やるだけ。今は目の前の試合に入ってしまえば、どこがどうと言っている余裕もない。もう本当に1球1球集中するだけ。とにかく必死にやっていきたいなと思っています」と力を込めた。