ソフトバンクの勢いを、ドラフト1位左腕鈴木昭汰投手が止めた。美馬が4回途中に逆転KOされ、なおも1死二、三塁のピンチ。2番手で登板すると、連続三振で追加点を阻止。最後は帽子を落とす熱投だった。

5回には2死後に3連打を浴びるも、無失点。逆転勝利につなげた。井口監督は「あの2イニングをしっかり抑えてくれて、勝ちパターンに持っていけたのは大きい。どうしても負ける試合だと、あそこで追加点を取られてずるずるいってしまうので」と強心臓のルーキーをたたえた。

指揮官の「中継ぎが頑張ってくれれば、中盤でも点を取る力があるので」との筋書き通りに7回までに勝ち越し。6回以降はハーマン、国吉、佐々木千、益田と無失点リレー。唐川の故障離脱後に「8回の男」の座をつかんだ佐々木千は、この日で20個目のホールド。守護神益田は自己最多タイの33セーブ目。ますます緊迫感が増していくシーズン終盤も、必勝リレーでつかみ取る。【金子真仁】