立大が好機にしぶとい打撃を見せ、小刻みに得点を重ねて開幕2連勝とした。

5点中の2点が内野安打、1点が内野ゴロで三塁走者を返したものだった。先制した2回、1点差の5回にも内野安打した黒岩陽介捕手(3年=静岡)は「いい投手なんで、コンパクトに当てることを優先しようと考えた。バットに当てれば何かが起こるんで」と話した。

溝口智成監督(53)は「1人1人がその場の役割を集中力を持ってやってくれている」と評した。今春は開幕戦引き分けのあと5連勝したが、あと1歩及ばず2位に終わった。溝口監督は「対処する力をつけよう、1人1人が役割を全うしよう」をテーマに練習と取り組んできた。

7回にとどめの今季1号ソロを放った山田健太二塁手(3年=大阪桐蔭)は「2死になって長打が欲しいところ。2ストライクと追い込まれたけど、最高の結果が出てよかったです」。これまた自分の役割に徹した1人だった。