1軍再昇格した阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、「7番右翼」で即スタメン出場した。復帰戦は4打数無安打2三振に終わった。

試合後は「結果が出ていないのでなんとも言えないですけど、いい当たりも出たので、また次に向けて」と語り、「先輩たちもすごいやりやすい環境とか、作ってくれているので、あとはそれで結果で応えたいなというのはあります」と悔しさをかみしめた。

第1打席は中日先発左腕笠原の緩い変化球にタイミングが合わなかった。3球連続変化球で追い込まれ、最後は高めの138キロ直球に空振り三振。緩急を駆使され、今季152個目の三振を喫した。

第2打席は1点リードの4回1死一塁。笠原の初球を捉え、右翼ポール際の特大飛球は1度は本塁打と判定された。佐藤輝もダイヤモンドを1周し、胸に「虎メダル」をぶら下げ「Zポーズ」で復活を喜んだ…はずだった。

直後、審判団によるリプレー検討が行われ、映像がビジョンに映し出されると、まずは三塁側の阪神ファンが沸いた。今度は別角度の映像が流れ、一塁側の中日ファンが沸く…。結果はファウル。佐藤輝の復活アーチは“幻弾”に終わり、その後一ゴロに倒れた。

第3打席は同点に追いつかれた直後の7回。代わったばかりの2番手田島に3球で追い込まれると、144キロを打ち返し、力のない左飛に倒れた。

第4打席は2点リードの9回。フルカウントから、4番手藤嶋の142キロ直球に見逃し三振。これで今季153個目の三振で、10年ブラゼルに並び球団歴代3位タイとなった。自己ワーストの39打席連続ノーヒットと快音は響かなかった。

24日からは東京ドームで巨人との3連戦。「負けられない戦いだと思うので、少しでもチームのために今、自分のできることをやっていきたいと思います」と力を込めた。