貴重な追加点へ、頭から滑り込んだ。3-1の9回1死一、三塁。セガサミーの三走・北川智也内野手(21=福井工大福井)は、前進守備の遊ゴロに50メートル5秒9の足を飛ばした。クロスプレーとなるも生還。この回さらに1点を加え、鷺宮製作所を下した。ヘッドスライディングに「負けられない試合。そういうプレーで流れを持ってくることができる。盛り上げたい気持ちがありました」と明かした。

高卒4年目の今年、課題の守備も向上し、二塁のレギュラーに定着。ドラフト候補に挙がった。「試合で使ってもらうことで、実戦感覚がすごく出てきました」と打撃にも磨きがかかった。高校通算35本塁打。小柄ながら「持ち味です」と話すパンチ力を備える。この日は2番打者として、初回、7回と、ともに得点につなぐ安打を重ねた。

次は第2代表決定戦進出をかけ、JR東日本と戦う。運命のドラフトも近づくが「今は、このチームが勝つことを第一に考えています。自分のことを考えたら、いい結果は出ませんから」と変わらず勝利に貢献するつもりだ。【古川真弥】