DeNAが連敗を7で止めた。負ければ、巨人と阪神の勝敗次第で優勝が完全に消滅する可能性もあった試合。

2年ぶりの2番佐野恵太、106試合ぶりの3番牧秀悟という今季初のオーダーを組んだ。三浦監督は「相性もありますし、連敗中で選手もやられてますし、何か変えないといけない。佐野の状態も相性もよかったので今日は2番でいこうと。(牧3番は)3番を打てる打者で、つなげようと」と打線を組み替えた理由を説明した。

初回に1、2番の連打から牧の中犠飛で先制。2回には宮崎敏郎の今季14号、通算100号で加点。3回には佐野の適時打、宮崎の2打席連発となる3ランで4点を追加して、7-0と突き放した。三浦監督は「初回から非常にいい攻撃ができた。つながりもよかった。宮崎もああいうところで走者をかえす、大きなホームランを打ってくれた」とたたえた。

5回は、4回まで1安打に抑えていた先発大貫晋一投手が突如、乱調となった。死球から長短4安打を許して4失点で降板。三浦監督は「立ち上がりはよかった。ストレートの切れもチェンジアップの抜けもよかった。しっかり4回まで投げていたが、5回の死球から丁寧にいきすぎたのが、リズムを崩して球が浮き出した」。3点差に詰められたが、3番手伊勢大夢投手がサンタナを三振に仕留めてピンチを脱した。

9回はクローザーに返り咲いた6番手の山崎康晃投手が2本の二塁打を浴びて失点した。三浦監督は「流れ的にもあそこで止めないといけない。あそこはブルペンにいる全員でカバーしてくれました」と、2点差まで詰め寄られた1死二塁で7番手の田中健二朗投手を投入した。

だが、田中健が青木に四球を与えて一、二塁とした。ここで三浦監督は8番手の平田真吾投手へスイッチ。「ああいう場面で腹くくって、逃げずに攻めの投球をしてくれた。よく踏ん張ったと思う」。平田が山田を左飛、村上を右飛に抑えて、8年目、通算175試合目でプロ初セーブをマークした。

9回に3投手をつぎ込むなど、8人継投で連敗を7で止めた。7-0のワンサイドゲームから最終的には2点差での逃げ切り勝利となり、三浦監督は「久しぶりの勝ちで長かったですね」と息をついた。【斎藤直樹】

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