ソフトバンクが今季10度目の0封負けで、工藤公康監督(58)の就任後では年間ワーストを更新した。相手先発のオリックス山本には今季3度目の完封を許し、同一シーズンに同じ投手に3度完封されるのは91年の西武工藤以来となった。3連敗の工藤監督は「あれだけいい投手がいい調子で投げられたら、そうそう点は取れないんじゃないかなというのはありますね。だけど、もうちょっとなんとかしないといけない」と悔しがった。

手は打った。山本に対し、試合前時点で今季14打数6安打の打率4割2分9厘と好相性の松田を今季初の1番で起用。しかし、初回先頭で3球三振に倒れるなど、4打数無安打。工藤監督は「松田くんが一番打っているというのはあったので。最初に1点でも取れれば、というのはあったんですけど…」。奇策でも突破口は開けなかった。初回の4失点も重くのしかかって、6回まで無安打。最後まで二塁すら踏ませてもらえなかった。

昨年まで7年連続で勝ち越していたオリックスに、10勝11敗1分けで白星を先行された。3位楽天にも3差をつけられ、CS進出もピンチ。これ以上負けられない、踏ん張りどころが来た。【山本大地】

▽ソフトバンク大関(1回途中から救援登板し自身最長の5回1/3を2失点投球)「慎重になりすぎて、ボール、ボールとなってしまった。もっと大胆に攻めていければよかった。ストライクゾーンの中で勝負していくが自分の投球だと思うので、もっと思い切って攻めていけるように修正していきたい」