楽天がロッテ戦10連敗を阻止した。岸孝之はお立ち台で胸をなで下ろした。「やはりチームの順位と、状況が状況ですので、勝てて本当にホッとしています」。7月から9連敗、自身も開幕直後3月30日の白星を最後に3連敗していた相手に、ようやく土を付けた。

思うように制球できなかった分、最速147キロと球威で押した。「飛ばしたっていうのはありますね。最初から出し切っていこうという気持ちでいきました」。エチェバリアの二塁打による1失点のみで6回を投げきり、ブルペン陣にマウンドを託した。

約1カ月ぶりの白星で8勝目を挙げ、通算140勝に到達。「何とかこの直接対決で勝って、今後に望みをつなげていきたいと思っていた」と、2位ロッテと2・5ゲーム差に詰めた。首位オリックスとは4ゲーム差。まだまだ、上を狙える。【鎌田良美】

 

▽楽天石井GM兼監督(3連勝に)「岸もすごく序盤から球の力があって、打線の方も早い仕掛けをしてくれたんで、主導権を持って進めることができたのがよかったかなと思います」

▽楽天山崎剛(2号先頭打者弾)「打った感触はこすった感覚でしたが、風のおかげで入りましたね」

▽楽天辰己(中越え10号ソロ)「足を引っ張って悔しい思いをしていたので、シーズンも終盤ですし何とかチームに貢献したいと思っていました」