新型コロナウイルスの影響で第3週からの出場となった富士大は6-3でノースアジア大に勝利。3季連続優勝へ好スタートを切った。

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5番を担う山城裕飛(3年=知念)が富士大打線を引っ張った。「練習の時から1人1人が、負けられないという意識を持って取り組んでいました」。その気持ちをしっかりと表現する4安打2打点の活躍で勝利に貢献。「今大会は1点1点先取点を取って相手にリードされずに勝っていけたら。そしてもう1度全国で、悔しかった春のリベンジをして優勝できたらいいなと思います」。兄の山城響主将(4年=知念)と一緒に戦うのは今大会が最後。兄とともにもう1度神宮の地を踏む。

9日、全日本大学野球連盟にてプロ志望届の提出を公示された山城響、佐藤大雅捕手(4年=北海)は今大会が4年間の集大成だ。山城響は無死一、二塁の第1打席、右飛に終わるも右翼フェンスギリギリの大きな当たり。進塁打となりチャンスを広げると続く4番佐藤が犠飛で先制点。佐藤は4投手のリードや2盗塁刺など守備でもチームに貢献した。最後のリーグ戦に山城響は、「1年生の頃から日本一という目標に向かってやってきた。神宮を決めて日本一に向かって1つ1つ戦っていきたい」。佐藤は「気負うことなく有終の美を飾れるように、捕手としてチームの勝利に貢献したい」と、かける思いもひとしおだ。

今春の全日本大学選手権では、岐阜聖徳学園大に5-2で逆転勝利。2回戦では国学院大に2-4と逆転負けも、1球の重みを再確認できた。今春の1勝1敗を糧に、悲願の日本一に向け1戦1戦勝ち進む。