日本ハムの先発ドリュー・バーヘイゲン投手(30)が新しい登場曲で、心機一転マウンドに上がった。

きっかけは、自らを奮い立たせるため「前回登板時に井出通訳と、ゲームをした」と言う。スライダーの平均球速が目標(135キロ)に届かなかったら、登場曲を選んでもらうというもので、結果は目標に満たず。この日、井出通訳はGReeeeNの『道』を選んだ。「僕が好きな曲で応援ソングなので、家族も来られない中で日本で野球をやっている彼にぴったりだと思った。」(井出通訳)

選んでもらった曲でマウンドに上がったバーヘイゲンは、再三走者を背負うも「ランナーを意識せず、打者に集中した」と要所を締め5回まで無失点。1点リードの6回に、1死満塁から内野ゴロの間に同点に追いつかれたが、最後は代打川越を空振り三振。グラブをたたき雄たけびを上げた。

勝ち星こそつかなかったが、6回1失点と試合を作り、チームの勝利に貢献した。登場曲については「日本語なので、一番好きなジャンルではなかったけど、歌詞の意味は好きだった」と振り返った。次回以降については「正直盛り上がりはいまひとつだったが、試合を作れるきっかけになった曲。良くも悪くもあるので、これから考えたい」と話すにとどめた。昨季はチーム最多タイの8勝も今季は4勝8敗と苦戦。巻き返しへの“道”は見えたか。