西武ドラフト1位ルーキー渡部健人内野手(22)が、イースタン・リーグ打撃2冠に輝いた。3日、全日程が終了し19本塁打は日本ハム清宮と並びトップタイ、64打点はトップとなった。

渡部は「素直にうれしいですが、前半は(2位に)差をつけていたのに同数まで追い付かれてしまい、もっと差をつけて終わりたかったというのが本音です。数字としては山川さんの記録である21本を超えるのが目標でした。少しでも近づくことができたのは良かった点です」と少し“よくばり”ながらも喜んだ。

今季は4月4日ソフトバンク戦の1軍デビュー戦でプロ1号を記録。しかし安打はその1本のみで4月19日に登録抹消されてからは2軍で実戦経験を積んでいた。「(数字が思うように伸びなかったのは)欲を出し過ぎてしまっているのか、考えすぎているのか。18本の時は(清宮に)なんとか追い付かなきゃと思っていましたが、追いついてからの数試合は、特に意識することはなく、チームの勝ちを優先して、そこで運よく出ればと思っていました」と葛藤していたという。

イースタン・リーグは一区切りとなり「今年は調子の波が激しく、ハッキリした1年でした。ここまで課題がたくさん出たので、それを少しでもつぶせるように引き続き練習を頑張りたいと思います」とさらなる成長を目指す。