首位ヤクルトのエース小川が、今季初となる中5日の先発で存在感を見せた。3位巨人を本拠神宮に迎えてのカード初戦。「時間が少ないのはあるけど、そこはもうやるしかないんで。頑張ります」と意気込んでマウンドに上がると、立ち上がりから安定した本来の投球を披露した。

1回、先頭の松原に中前打を浴びるも後続を断って無失点。2回、3回は3者凡退に抑えてリズムに乗った。前回登板の9月29日DeNA戦(神宮)では3回8安打6失点と打ち込まれ高津監督から「『次はピシッといってくれ』と。背中を押してくれた」という。4回2死二塁では、4番岡本和を外角低めの変化球で空振り三振に仕留めてピンチを脱した。

前回優勝の15年は25歳で11勝を挙げた右腕。当時と比較して「同じようにチームの雰囲気はとてもいい。(前年)最下位からというのも同じですし。挑戦するって気持ちが、今までいい方向に行ってると思うので。これからも受けずに、どんどん攻めていければ」と攻めの投球を貫く決意だ。

小川は巨人打線に対して制球、テンポともに良く、きっちりゲームを作った。【鈴木正章】