巨人が首位ヤクルトの勢いに屈した。好機を生かせずに5回の1チャンスをものにされ、今季11度目の無得点負け。

6回以降は追い上げムードを醸し出すどころか毎回の3者凡退で楽に逃げ切られた。原監督は「なかなか1本が出なかったね」と淡々と振り返った。

とにかく投打がかみ合わない。初回は四球で出塁した松原が次打者若林の2球目で二盗に失敗。2回無死一、二塁から7番大城に犠打を命じて二、三塁としたが、8番起用の北村が空振り三振。3回には2死一、三塁で打順を5番に上げた丸が空振り三振。メルセデスは4回まで無安打投球だったが「あと1本が…」と言っている間に先制点と主導権を奪われ、終わってみれば3試合連続2ケタの12三振。今季の2ケタ三振は37試合と得点への渇望がかみ合わせを狂わせている。

2連敗で首位と7・5ゲーム差。燕の背中はかすんできたが、原監督が「ベストを尽くすことが非常に重要。先のことは誰も分からない」と言えば、7日に先発する菅野も「チームを鼓舞するようなピッチングがしたい」とコメントした。このまま落ちていくわけにはいかない。【浜本卓也】