“オスナ13(サーティーン)”が、果敢な走塁で点をもぎ取った。

5回1死一塁。体重106キロの一塁走者ホセ・オスナ内野手(28)が、中村の右中間への二塁打の間に一気に本塁に突入。際どいタイミングも生還し、先制のホームを踏んだ。

680キロのヘラジカを狩るハンター・サイスニードが5回5安打無失点と好投。その姿を見たオスナが、それに応えられずにはいられなかった。“激走”の直前の打席では無死一塁で遊ゴロ。併殺にならないよう、全力で駆け抜けた。4試合無安打で打撃は不調も、できることはある。

丸刈りに、くっきりと整えられた眉毛に鋭い眼光。“依頼”を受け、今季海を渡ってきた。背番号は「13」。日本の漫画やアニメは「あまり見ないね。そんなヒマはない」と一蹴し、黙々と任務に徹する。すべては優勝という結末のため。全力プレーでどんなターゲットも仕留めていく。

▽ヤクルト・サイスニード(5回5安打無失点で5勝目)「本調子とは言えず、初回から何度もピンチや苦しい場面もあったが、中村がすごく良いリードをしてくれて助けられました」