日本通運・柴田大地投手(23=日体大)はヤクルトが3位指名し交渉権を確定した。

最速156キロを誇る右腕。直球で空振りが奪える即戦力だ。日体大時代、首都大学リーグでの公式戦登板はゼロという“秘密兵器”。日本通運での2年間を経て指名を受けたことは、後輩たちへ1つの指針にもなる。

大学入学後から右ひじのケガと戦い、4年時にトミー・ジョン手術に踏み切った。社会人1年目はリハビリに時間を費やし「昨年の秋頃に復帰しました」。そこからわずか1年で、プロ入りの扉を開いた。

注目を集めたのは、今年のオープン戦で150キロ以上の球速をマークしてから。日体大時代に、元中日の辻孟彦投手コーチ(32)の指導で地道に行った体づくりが下地となり、球速がアップ。8月下旬のオープン戦では、自己最速156キロをマークするまでになった。「チームに貢献して勝ちながら、自分もアピールしていきたい」と臨んだ都市対抗野球の予選でも、スカウトの前で好投していた。

東京都大田区出身、180センチ90キロ、右投げ右打ち。