専大松戸・深沢鳳介投手(3年)は、DeNAが5位指名し交渉権を獲得した。

多彩な変化球と最速144キロの力強い真っすぐを自在に操るクレバーな投球。マウンドではクールな表情で、小気味よく投げ込む。その姿は、エースの名に相応しい。

悔しさを糧に大きく成長した。昨秋、関東大会4強で敗れると、冬はツーシームの収得と、制球力アップに力を入れた。センバツでは緩急自在なクレバーな投球で、大会屈指の好投手、中京大中京・畔柳亨丞投手(3年)と互角に投げ合った。敗れたものの、一躍その名を全国に知らしめるが、深沢は「まだ上がある」と涙した。

夏は体力強化に取り組み、球速帯の異なるスライダーは内外角に決めるだけでなく、ゾーンの奥行きも使えるようになり、春からの進化も見せ夏の甲子園出場に導いた。

中学から投手を始め、同じ上一色中の2つ上の先輩で、ロッテ横山に憧れフォームをまねているうちに現在のサイドハンドになった。その背中を追いかけて専大松戸に入学し、先輩を見本に「低めを意識して投げる」と練習を積んだ。「横山さんは目標にしている選手。いつか超えたい」。憧れの先輩と同じ舞台に立つ。

東京都江戸川区出身。177センチ、75キロ、右投げ右打ち。