阪神は10日、翌11日のドラフト会議へ向けて、都内でスカウト会議を行った。谷本修球団副社長、嶌村聡球団本部長、畑山俊二統括スカウト、矢野燿大監督らが出席した。

1位指名について公表することはなかったが、畑山統括スカウトは「競合うんぬんは関係ない」と断言。競合を覚悟で評価の高い選手を1位入札する方針だ。抽選となった場合は矢野監督がくじ引き役を担う予定。昨年ドラフトで4球団競合の末に近大・佐藤輝の交渉権を引き当てた強運に託す。矢野監督は「ファンの人もいいドラフトだったとワクワクするようなドラフトになれば」と話した。

今季はルーキーの佐藤輝、中野、伊藤将が活躍。即戦力に重きを置いた昨年のスカウト戦略が奏功している。今年は高知・森木大智投手(3年)、市和歌山・小園健太投手(3年)、ノースアジア大明桜・風間球打投手(3年)ら最速150キロを超える超高校級右腕たちに熱い視線を送っている。また、西日本工大・隅田知一郎投手(4年=波佐見)、地元関学大の151キロ左腕黒原拓未投手(4年=智弁和歌山)ら即戦力左腕にも注目している。

 

◆過去10年の阪神ドラフト1位

20年 佐藤輝明内野手(近大)

19年 西純矢投手(創志学園)

18年 近本光司外野手(大阪ガス)

17年 馬場皐輔投手(仙台大)

16年 大山悠輔内野手(白鴎大)

15年 高山俊外野手(明大)

14年 横山雄哉投手(新日鉄住金鹿島)

13年 岩貞祐太投手(横浜商大)

12年 藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭)

11年 伊藤隼太外野手(慶大)