期待のスラッガー候補が、新球場での三塁スタメン争いに名乗りを上げた。日本ハムからドラフト4位で指名された岐阜第一・阪口楽(うた)内野手(18)が19日、岐阜・本巣市内の同校で指名あいさつを受けた。「ようやく実感が湧いてきました。活躍しないとダメな世界なので、結果を求めて一から全力でやっていきたい」と堂々とした口調で話した。

高校では投手と三塁の二刀流だったが「三塁手で勝負したい」と、内野手に絞る。今季、スタメンに定着した野村や、ドラフト2位指名の有薗らとの激しい競争を乗り越えなければならない。23年春に開業を予定する北広島の新球場の顔となるため「2人とも年も近いので負けたくない。新球場1号を放ってホームラン王にもなりたい」と、壮大な夢を思い描いた。

目標はエンゼルス大谷。自身も187センチ、90キロと恵まれた体を持つ。伊藤GM付特命スカウトは「長打を打てる左打者で大谷と重なる部分も非常に多い。今日も緊張せず堂々と受け答えしていて、将来が楽しみ」と評価した。阪口は「飛距離もすごいし広角にも打てる理想のバッター。あのようなホームランバッターになりたい」と意気込んだ。【小林憲治】