ソフトバンク王貞治球団会長が、今季限りで辞任する意向を固めている工藤公康監督(58)の去就について言及した。この日のロッテ戦後に取材に対応。

王会長 残念だったけどね。今年は確かに成績はBクラスということで、我々の考えていた成績とは違ったけど、今年は今年で来年もと思っていたんだけど。本人がどうしても(辞任する)意思が固かったので、それを受け入れざる得なかった。

球団から正式な退任発表は行われていないが、工藤監督の退任を認めた。

就任7年目の今季は、けが人の相次ぐ離脱もあって8年ぶりのBクラスに低迷。それでも就任1年目の15年と17年、20年と3度のリーグ制覇。短期決戦ではすさまじい強さを発揮し、18、19年と2度の下克上を合わせて、7年間で5度の日本一へ導いた。監督通算成績は558勝378敗21分で、勝率5割9分6厘を誇った。

後任について、王会長は「こういう状況だから発表はできないけど、やっぱり我々はとどまっているわけにはいかない。次のステップに向かわないと」と話すにとどめたが、藤本博史2軍監督(57)の昇格が決定的となっている。