阪神矢野燿大監督(52)が続投要請を受諾する意思を固めたことが26日、分かった。1年契約となる見込みだ。シーズン終盤の9月に藤原崇起オーナー兼球団社長(69=阪神電鉄会長)が来季の続投要請していたが「返事はシーズンが終わってから」と態度を明らかにしていなかった。来季は就任4年目。12~15年和田豊監督以来の長期政権となる。

矢野監督は18年オフに金本前監督の辞意を受けて2軍監督から昇格する形で就任。3年契約を結び最下位に沈んだチームの再建を任された。失敗を恐れない積極野球を掲げて自主性を重視。1年目の19年は貯金1で3位、2年目は貯金7で2位と着実に順位を上げた。

契約最終年の今季は開幕から佐藤輝ら新人や外国人選手の活躍もあって白星をハイペースで量産。前半戦を首位でターンした。後半戦はヤクルトの驚異的な追い上げもあって優勝の行方はもつれたが、最後まで壮絶な優勝争いを演じた。今季の成績は12球団最多となる勝ち数で77勝56敗10分けと貯金21を積み上げた。雪辱の4年目シーズンへ。矢野監督にとっても覚悟の1年になる。