五輪選手に匹敵する快足で勝負する。DeNAにドラフト6位指名された神奈川大・梶原昂希外野手(22)が29日、横浜市内で欠端光則スカウト、進藤達哉編成部長、河原隆一編成部スカウティングディレクターから指名あいさつを受けた。大分雄城台高校時代は、東京五輪の陸上女子400メートルリレーに出場した児玉芽生(22)と同級生。先に世界進出した友人に、プロでは負けない活躍を誓った。

梶原は、ソフトバンク柳田悠岐になぞらえ「神奈川のギータ」の異名を持つ。本家同様、走攻守3拍子そろった点が持ち味だ。「アピールポイントは走力、肩の力、打撃。特に足を絡めた打撃です。トリプルスリーといえば梶原と言われたい」と目を輝かせた。

走力は特に高く評価された。大学2年から見ている欠端スカウトは「脚力からでも(外野の一角に)入れるチャンスがある」という。高校時代、児玉に100メートル競走を持ち掛けたことがある。後に東京五輪に出場する短距離選手と互角の勝負をした。50メートル走は5秒8。活躍し、児玉とともに「地元を代表する選手になりたい」と話した。

今季、新人初のサイクル安打、最多二塁打を更新した牧秀悟とは、大学ジャパンで面識がある。「1年目から大活躍された。後を追いかけたい」。最高の手本がいる環境で、成長を誓った。【斎藤直樹】