中日立浪和義新監督(52)が、高橋周平内野手(27)のフォーム改造に取り組むことを明かした。

「彼の能力から言えば、DeNAの牧が残した数字くらいが理想。そこに近づくにはフォームを少し変えないといけない」

今季ブレークしたDeNAのルーキー牧は、打率3割1分4厘、22本塁打、71打点。新監督は、ルーキーイヤーに史上初のサイクル安打を放つなど今季新人王有力候補の数字を来季の及第点に挙げた。

昨季初の打率3割超えを果たした高橋周は今季、打率2割5分9厘、5本塁打、39打点で終えた。昨オフに体重10キロ以上増のパワーアップで掲げた目標の「本塁打最低2桁」が空回りした。この日、ナゴヤ球場での自主練習後に取材対応。「バッティングをもう一度見直す秋にします。当てにいく場面が多かったので、強く振る。これをやっていきたい」と、4日からナゴヤ球場で始まる秋季練習への意気込みを語った。

高校通算71本塁打の鳴り物入りで東海大甲府から11年ドラフト1位で入団し、来季が11年目。チーム最多2480安打を放ったレジェンド指揮官は、「バンテリンドームでも20本は打てる力のある選手。今年悪かったので、本人も何か変えようと思っている。本人と話しをしながら、3割20本打てるような選手になってもらいたい」と続けた。同じ右投げ左打ち。先代背番号「3」が、和製スラッガー覚醒を先導する。【伊東大介】