日本ハムの新庄剛志新監督(49)が4日、札幌市内で抱腹絶倒の就任会見を行った。一問一答は以下の通り。

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-ユニホームのデザイン

ユニホームは、やっぱりチームの強さ、オーラを出すもの。個人的には06年のユニホームの時の方が、僕はオーラがあったな。新しいユニホームの案を僕が出して、変えて下さいとオファーを出す。それを球団の方は取り入れてくれると思うので、皆さんに新しいユニホームを期待してもらったらうれしいかな。

-背番号は

僕のイメージっていったら、やっぱり「1番」じゃないですか。その「1番」をつけたいという気持ちもあるんですけど、やっぱり主役は選手。スター候補を僕が育てて、その子に「1番」をつけてもらいたいと思っているので。その子たちが育つまでは、僕が「1番」つけまーす! ありがとうございまーす! まずは僕が付けまーす! 目立ちまーす!

-夢は。その夢の変化は

僕ね、夢は5、6個かなえてきているので、もう飽きちゃいましたね。夢というか、人生、毎日楽しいことを見つけて、それを積み重ねて、どんどん、どんどんやっていって、夢はかなえていると思うので。夢は、ないかなあ。今は。

-監督としての夢は

世界一の球団、世界一のチームにしたいですね。それはやっぱり、それこそ夢ではないけど、でっかい目標として置いておきたいですね。そのためには、全国のファンの力は、ものすごく大事であって。1人1人の笑顔を少しずつ増やしていけたら、うれしいです。

-どこから変えていきたいか

まずは作戦面。こういう野球で、ヒットを打たなくても点は取れるんだぞという作戦面での面白さ。「こんなやり方があるんだ」というのを僕たちが先に発信して、他の球団からまねされるような感じには考えています。そのためには、選手が、僕の考えをしっかり把握して、付いて来てもらえないことには出来ないので。それを早く選手と会って、伝えていきたいなと思います。

-新しいスタイルをつくる

それを考えている時も楽しいし、考えたものを行動に移して、成功した時のうれしさっていうものは、たまらなくあると思うので。それがプロ野球を変えていく、1つの方法ではあると思います。

-野村克也監督から継承したこと

実は、野村監督とは、野球の話をほとんどしたことがないんですよ。野村監督とは、プライベートの話はよくしていた。(ものまねで)「おい新庄、どこの洋服がいいんや」「ヴェルサーチ、いいですよ!」「ヴェルサーチってなんや」。そういう、たわいのない会話をよくしていた。でも野村さんのミーティング、野村さんだけではなく、タイガースに僕が入った時の中村勝広監督と、数々の監督の良い部分は取り入れながら。でも、やっぱり僕の個性というか、アイデアを優先して。プラス、いろんな監督の良いところ、あとは吉村さんのアイデアもミックスさせて、やっていきたいと思います。

-昔「これからは、メジャーでもない。セ・リーグでもない。パ・リーグです」の名言を残した。続きは

これからは、セ・リーグでもない。メジャーでもない。パ・リーグでもない。新庄剛志です。それしか浮かばないです(笑い)。難しいこと言いますね。僕ね、普通に会話したことが名言になっちゃうので。名言を言おうとして言っていないので。これから、どんどんどんどん、出て来ると思います。期待しておいて下さい。

-野球以外にも選手に目を光らせる

もちろんです。やっぱり人間性というのは大事であって、人の悪口を言わない。「いただきます」「ありがとうございました」を言える選手を育てていきたいですね。僕は、ちゃらんぽらんにしていますけど、上下関係とかは、タイガース時代から、ちっちゃいころから、本当に親の教育で、しっかりしたものを持っているので。そういうのをずっと続けて、皆さんに納得してもらって、こういう立場に立たせてもらった。選手には「日々のプライベートの生活は後に役立つよ」と教えていきたいと思う。プレーは、実は、皆すごいうまいんですよ。あるきっかけをつかんでもらえれば、ドカンといく期待はしている。人間性は、なかなか変わらないと思うので。(森本)稀哲は、バッティングコーチが「稀哲、こうやって打てよ」って言っても「はあ!? 結局、打ちゃあ、いいんでしょ!」という性格だったんですよ。これじゃあダメだと。「おい稀哲、来い」って。プライベートから一緒に住んで、人間性を変えた。そしたら、レギュラーを取り、気が付いたら1億円プレーヤーになって。今は素晴らしい大人になっていると思うので、そういうところを変えていけたらと思います。

-稲葉GMへの指示は

あのね、ほぼほぼの球団は、GMと監督は仲悪いと思うんですよ。でも、この球団は違います。僕は、あっちゃんと会ったときに「GM?う~ん(首振りながら)。あなたはGM兼左バッター専用のバッティングコーチを、ジャージーを着てしてください。僕も監督兼外野守備コーチという気持ちでやるので」と。日本ハムの新しいチームは、何でもトライしていくチームにしていきます。GMが、こんな(鼻が伸びたジェスチャー)のをしたら、僕、へし折りますよ!

-選手に伝えたいこと

僕ね、選手の顔と名前、全く知らないんですよ。ただ、1年間勉強して、プレーはしっかりインプットしています。だから、キャンプに行って顔と名前とプレーの答え合わせをしていって、いいチームを作っていきます。皆(スタート)ラインは一緒。キャンプに入るまで。スタートラインに立った時には、もう、ほぼほぼ僕はレギュラーは決まっていると思うんですよ。だからオフシーズンで、自分でいろいろ考えて体をつくって、頭の中をアップデートして、(スタート)ラインに立って、ここからみんなで楽しく厳しく。厳しくはなると思います。僕がやってきたので。そういうふうな気持ちで、オフシーズンは過ごしておいて下さい(カメラに向けて指をさし)。お願いします。

-目指す野球の姿、作りたいチーム像

17歳から34歳までプロ野球人生を送って、ちょっと他の選手とは頭の中が違うんですよね。いろんなコーチ、選手、先輩たちと話しても「まだ、そこのレベル?」っていう感じで、話がよく合わなかったんですよ。だからね、早く選手に(自分の考えを)インプットしてもらって。あのね、僕一応、自分の考えというものを、野村さんじゃないけど本にして渡そうかな。だから、この本を読んで、新庄剛志というものを早く知ってくれって渡していきます。