阪神で16年間プレーし、今季限りでの引退を発表したロッテ鳥谷敬内野手(40)が、関西ローカルの読売テレビでスペシャルゲストとして出演した。

日本ハム新庄監督が背番号1をつけて指揮を執ることになったことにかけ、実況アナから「将来的に(阪神時代の)1番を背負ってタイガースの監督というのは」と振られると「それは完全に自分が決められることじゃないので。そういうお言葉をいただけるように、ここからの人生を歩んでいきたい」と少し笑みをたたえながら返した。

終盤、実況からロッテのファイナルステージ進出が伝えられた。「よかったですね。選手全員知っていますし、負けられない試合が続く。引き分けですがいい形で上に上がっていける。シーズン終盤、順位が決まってからなかなか機能しなかったんですけど、この期間でしっかり調整して入れたので、オリックスとの試合が楽しみです」。

後半戦、成績が急降下した佐藤輝についてもその存在感の大きさを表現した。「スタメンで出たときから、球場の雰囲気が変わる。球場の雰囲気は選手に伝わる。長打力というのは誰もが持っているものではない。魅力的です。試合をひっくり返したり、勢いをつけることができる。(厳しいマークは)佐藤を止めれば阪神の勢いを止められると相手がやってきた」と敵の目線で語った。

同時期に同じ遊撃でしのぎを削った巨人坂本については「何より守備が年々進化しているのですごいと思う。全然、あっという間に追い越されました。まだまだ何年もできると思うのでヒットで言えば3000本目指してほしい」とエールを送った。

8回に巨人が追加点を挙げ、阪神が劣勢になると「チャンスで打つのは難しいがウィーラー選手のように最低限の仕事がある。アウトのなり方ですよね。いろいろなバリエーションがあると1本出なくても点が入る。打線という意味では、もう少し工夫があってもいいかなと思いました」と追加点の取れなかった阪神打線について言及した。