右尺骨骨折から戦列復帰を目指すオリックス吉田正尚外野手(28)が、クライマックスシリーズ出場に向けて前進した。7日、京セラドーム大阪で打撃練習を再開。ただフルスイングはせず、投球にバットを合わせて28スイングし、柵越えはなかった。9日に実戦形式の打撃練習を行う予定で、状態を確認した上で中嶋監督が出場可否の最終判断を下す。

吉田正は10月2日のソフトバンク戦で右手首に死球を受け、右尺骨を骨折。シーズンの残り試合は欠場したが、同27日のリーグ優勝決定後に「いろいろな感情がありましたけど、チームが勝つというのが良いリハビリになった。毎日やれることを精いっぱいやって、11月10日に戻れれば」と、CSファイナルステージ開幕出場に照準を合わせていた。チームも主砲の意気込みをくみ取り、10日復帰へ支援態勢を取ってきた。

3日に1軍練習に合流も、別メニューで調整。外野で打球捕を行うなど、慎重に準備を進めてきた。この日から全体アップにも入り、打撃練習も行ったことで実戦復帰に前進。ロッテとの対戦が決まったファイナル突破へ最強のピースで加われるよう、全力をつくす。【堀まどか】