オリックス吉田正尚外野手(28)が杉本の決勝弾につなぐ快打を放った。

両軍スコアレスで迎えた6回2死。ロッテ美馬の変化球を投手への強襲安打にした。鋭い打球に美馬は反応しきれず、右ひざ上あたりを直撃。「痛」打の右腕はベンチに下がりそのまま交代した。

その直後、杉本の2ランが飛び出し、ベンチ前で昇天ポーズを2人で決めた。互いの恩師である青学大元監督の河原井正雄氏(67)が観戦した試合で、そろって雄姿を披露した。「チームを勇気づけるホームランでした。席を用意したのは僕なんですけど、全部(先輩に)持っていかれましたね」と、笑顔で脱帽していた。

2年連続首位打者は10月2日に右尺骨を骨折。前日のCSファイナル初戦で39日ぶりに復帰したばかりだった。復帰戦の1安打に続いて2安打をマークし、打線を引っ張った。