10月に楽天から戦力外通告を受けた牧田和久投手(37)が、現役続行に向け、楽天の2軍施設などで自主トレに励む。ダッシュ、ランニング、体幹トレーニングなどとともに、球団スタッフに手助けしてもらいながら、キャッチボールも継続。「声を掛けていただいた時に、いつでも動けるように準備だけはしています」と話した。

今季は17試合に登板し、0勝0敗2ホールド、防御率3・31。1軍では9月4日の登板が最後で、翌5日に登録を抹消されて以降、1軍昇格はなかった。その一方で、イースタン・リーグでは29試合に登板し、2勝1敗3セーブ、防御率0・33と安定した投球を披露。1軍でのチャンスには恵まれなかったが、ブレずに2軍で好投を重ねた。

豊富な経験も武器となる。西武時代は1年目に22セーブを挙げ、新人王を獲得。翌12年からは先発で13勝を挙げた。13年のWBCで日本代表に選出されるなど国際大会の経験も豊富で、18年からは大リーグのパドレスでプレーした。アンダースローからテンポ良くボールを投げ込み、投球術で勝負する右腕は汗を流しながら、オファーを待つ。【久保賢吾】