中日ダヤン・ビシエド内野手(32)の打撃改造が15日、本格的にスタートした。

秋季キャンプ参加を免除される中、ナゴヤ球場屋内練習場で「特別授業」が組まれ、立浪監督と中村紀打撃コーチの指導の下、ロングティー形式の練習をこなした。主砲は「とても良かった。自分が忘れていたことも思い出させてくれた。タイミングをしっかりゆっくり大きくとって球を飛ばすことを再確認した」と笑顔いっぱいだった。

昨季終盤に左肩を脱臼したビシエドは2年連続で17本塁打に終わった。立浪監督とは4日のキャンプ初日にあいさつし、この日のレッスンは中村紀コーチが調整。球団最多通算2480安打の指揮官自らティー打撃のトス役を務め「来季へのスイングの話をした。来年やってもらわないといけない選手。呼び込んで打てれば30~40本は打てるスイング」と明かし、来年2月の再合流まで体重管理に気をつけるよう念を押した。

ビシエドは来日6年間で18年の26本塁打が最多。立浪監督から40本塁打を期待されており、「不可能ではない。そのためにしっかり前向きに準備する。来年、いいスイングを取り戻すためのいい時間だった」ときっぱり言った。球団とは来季から新たに3年契約を結ぶことで基本合意。「とにかくこのチームで勝ちたい。6年間いたが、最後は勝って優勝という言葉を刻みたい」。背番号66は大きな目で7年目のシーズンを見据えた。【伊東大介】