中日岡林勇希外野手(19)が16日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨んだ。2年目の今季は24試合出場、打率2割5分4厘。160万円増の740万円で契約を更改した。

「143試合スタメンで出られるようにアピールしてやっていきたい。1番、2番をまかされたい。自分が得点圏にいる状態で、3、4番に回したい」

3年目の韋駄天(いだてん)打者は来季のリードオフマン奪取を高らかに宣言した。

今季は初の開幕1軍切符こそつかんだが、5試合の代走、代打起用で結果を残せずファーム落ち。後半戦から復帰すると、スタメン起用もされた。初タイムリーを含む15安打4打点。2つの盗塁も決め、自慢の足も披露した。「開幕1軍は達成できたが、スタメンも何もできずにファーム落ちしたのは悔しかった。後半にそこそこ結果も残せ、自信にもつながり課題も見えた。来季につながるいいシーズンになった」と振り返った。

2月の春季キャンプで立浪臨時コーチから振り込み指令を受けた。手をマメだらけにした結果が、終盤に生きた。秋季キャンプからは恩師が新監督に就任。「(監督からは)スイングの形は直すところはないとは言われた。スイングが鈍い、ぬるいと言われている。キャンプからパワーアップして鋭いいい打球を打てるようにやっていきたい」と、見守る恩師の前でアピールを続ける。

秋季キャンプでは内野守備にも挑戦中。「内野をすることで腰を落として、下半身をよく使う。打撃に生きると言われる。試合に出るためにもポジション増やすのも大事」と、目標の開幕スタメン奪取だけを見つめている。

昨年は3番器用が多かったが中日のリードオフマン候補には通算1748、249盗塁の大島が控える。「お手本だし、尊敬もしている。どう追いつけるか。いつもヒットを量産している。そういったところを参考にしたい」。岡林は3年目に勝ち得た増額以上の上昇曲線で来季を見据えた。(金額は推定)