ソフトバンク藤本博史監督(58)が宮崎秋季キャンプ休日の17日、来春の「サバイバルキャンプ」を予告した。「例年より1クール前倒しにして、1クール目からピッチャーには打撃投手で投げてもらおうという形で考えています。第2クールからシート打撃、第3クールから紅白戦とぼくは考えています」と例年よりも実戦形式の練習を早める考えを明かした。

8年ぶりBクラスからの巻き返しへ、世代交代が求められるチーム内の競争をさらに活性化させるためのプランだ。「できるだけ実戦をしたいということですね。最初に(実戦に)入ってくるのは若い選手だと思うので、そのへんを数多く試したい」。3軍監督、2軍監督を経て昇格した新指揮官は若手に対し「チャンスはある」と言い続けてきた。まずはキャンプから、これまで以上にアピール機会を与え、競争を促す。

まだ腹案の段階だが、メンバー振り分けにも変化が見られそうだ。「まだまだ、ぼくの中での想定ですけど、最初のクールは若い選手がだいぶA組の方に呼ばれるかもわかりませんよね。そこからどんどん絞られていくわけですから」と藤本監督。2月1日から始まる春季キャンプで第1クールから、1軍当落線上の選手はアピールする必要がある。今までにないバチバチの球春に向けて、オフや自主トレでの準備が試されることになりそうだ。【山本大地】