オリックスのスティーブン・モヤ外野手(30)が代打で登場し、山本由伸投手(23)の負けを消した。

1点を追う7回1死、若月の代打で左打席に入った。カウント1-1からヤクルト先発奥川恭伸投手(20)の外角高めに抜けたスライダーを強振した。快音とともに高く上がった打球が右翼席に着弾した。打たれた奥川はその場にかがみ込んだ。

「甘く入ってきたボールをしっかりと捉えることができたし、打った瞬間、(スタンドに)入ってくれると思ったよ! 大事な場面で打てて最高だね! でも、まだまだ試合は続いていくし、しっかりと切り替えてチーム全員で頑張っていくよ」

6回までに4度の得点機をつくっていたが、いずれもあと1本が出ず、ホームベースが遠かった。モヤの起死回生の1発でようやくスコアボードに「1」を刻んだ。

▼代打モヤが7回にシリーズ初打席で本塁打。日本シリーズの代打本塁打は08年<7>戦のボカチカ(西武)以来、29人目(31度目)。このうち初打席は70年<2>戦の井石礼司(ロッテ)、81年<1>戦の松原誠(巨人)、95年<1>戦の大野雄次(ヤクルト)に次いで4人目。オリックスの代打アーチは阪急時代の78年河村健一郎以来43年ぶり。

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