中日平田良介外野手(33)が23日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、減額制限(1億円超は40%)を超える1億5000万円減の年俸3000万円で更改した。(金額は推定)

約83%の減給率は、15年オフに3億円→5000万円の岩瀬と並んで球団最高となる。今季で5年契約が満了し、1年契約の来季に向け「来年は全てをぶつける。だめなときは引き際だと思う」と退路を断つ発言で再出発を誓った。

16年目の今季は開幕1軍も21試合、打率1割5分5厘の不振から4月下旬に2軍落ちした。下肢コンディション不良から夏場には「異型狭心症」「ぜんそく」を発症した。周囲から心配され、自らSNSで病状を発信し始めた。体調を考慮しながらの調整だっただけに「今年は体調も崩しプロ野球選手じゃなかった」と振り返った。

復活に向けて、18年を最後に入手困難になっていたアオダモ製バットの再入荷が決定したのは追い風。18年といえば自己最多の138試合に出場し、打率3割2分9厘をマークして初のゴールデングラブ賞に輝いたシーズン。そのしなりを生かせる相棒を使って室内練習場で打ち込みを再開しており、秋季キャンプ後はパワーを全開にした練習を予定している。

今秋から現役時代に一緒にプレーした立浪新監督がチームを率いる。「同じ大阪出身で神様的な存在。真面目でひたむきですごく勉強になった」。来春キャンプでは同郷の指揮官に復活をアピールする。【伊東大介】