第92回都市対抗野球が開幕し、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で禁止となった応援団が、今年はブラスバンドやチアリーダーの人数制限などの条件付きで解禁された。

開幕試合ではJR東日本東北はSuicaのペンギン、仙台・宮城観光PRキャラクター・むすび丸も登場。一方ホンダは真っ赤なタオルをかざしてスタンドを彩り、華やかな応援で試合を盛り上げた。

ホンダの応援団「むさしの会」理事長の小坂大輔さんは「昨年は拍手しかできませんでした。今年はブラスバンド、チアリーダーを入れての応援。都市対抗野球の応援は、これがないとね」と2年ぶりの舞台に笑顔を見せた。

約1カ月前、今大会のガイダンスが発表されると、総勢54人で本格的な練習を始めた。「安全、安心に応援を行うために、盛り上げ方に気を付けなければならないのが、難しかったです」。普段はすぐ隣で演奏しているブラスバンドも、距離を置いて演奏しなくてはならないため、タイミングを取ることが難しかった。「音を合わせるために、練習しかありませんでした」。そんな中でも、今年は「夏祭」「狙いうち」の新曲、2曲を加え、仕事が終わってから集合し、休日も返上で練習を重ねこの日に備えた。

チームは惜しくも初戦敗退となってしまったが、2年ぶりの東京ドーム。ブラスバンドの美しい音色と、元気いっぱいのチアリーディングのパフォーマンスで、選手たちのプレーを後押しした。