西武中村剛也内野手(38)が2年契約の複数年で契約を更改した。3日に埼玉・所沢の球団事務所で交渉を行い、2000万円ダウンの年俸2億円の2年契約でサイン。来季39歳を迎えるベテランとしては異例の複数年となった。

今季は主に4番を務め、プロ20年で自身3位となる打率2割8分4厘をマーク。ホームランは2年ぶりの2桁の18本を放った。「感想はないんですけどね。打率はまあまあよかったなと思うんですけど、ホームランの数も少なかったし、もうちょっと頑張れたな」と振り返った。

来季は残り8本に迫る通算450本塁打がかかっている。プロ野球史上13人しか達成していない記録に「早く打ちたいですけど、まあ1年間出られたら達成できると思うし、できるだけ早く達成できるようにと思っています」と淡々。同期入団で同い年の栗山巧外野手が昨オフ3年契約で今季2000安打を達成。複数年という形でバックアップを受ける。

今シーズンのチームは打線の不振が続き、中村がほとんどの試合で4番に入った。そんなチーム状況で、栗山とともに屋台骨を支えたが「チームを引っ張っていくのは僕らじゃなくていいと思う。森とか源田とか山川とか外崎とか、そういうところに引っ張ってもらって、僕とクリは後ろについて行ったらと思ってます」と、1歩引いて見守るのが理想。自身のチーム内での存在は「マスコットキャラクター的な存在で」と主役は譲りつつも、チームのシンボルとして中村らしく存在感を放っていく。(金額は推定)