DeNA砂田毅樹投手(26)が7日、横浜市内で契約更改交渉に臨み、年俸4370万円から1230万円アップの5600万円でサインした。「成績が良かった、悪かったで自分の気持ちを左右したくない。落ち着いていたいが、今年は今までのシーズンで一番良かった」と話した。

今季は左の救援として58試合に登板し、2勝2敗、18ホールド、防御率3・24の好成績を残した。登板数が50を超えたのは、70試合に投げた18年以来3年ぶり3度目だった。数字で胸を張ったのが、WHIPと被打率。WHIPとはセイバーメトリクスなどで使用される指標で、1イニングあたりの許走者数((四球+安打)÷投球回)。これが0・94だった。セ・リーグで50試合以上に登板した投手では、スアレス(阪神=0・77)エスコバー(DeNA=0・85)に次いで3位だった。被打率は1割8分2厘で、42セーブのスアレス(1割8分3厘)よりも良い数値だった。

「自分の立ち位置で何が大事で、何をしていかないのかという部分で、今年はWHIPや被打率をものすごく低く抑えることができた。人の出した走者をかえさないのが仕事。ヒットを打たれない、走者を出さないことがものすごく大事。そこを低く抑えられたのはチームに貢献できたところ」と振り返った。昨年から捕手との意思疎通を重視しており、今季はサインの意図をくみ取ることができたという。

来季に向けては「数字という部分を目標にすると気負ってしまう。自分のやりたいことを忘れてしまう傾向にあるので、1試合、1球をかみしめながら、楽しみながら投げられたらいいなと思う」と話した。【斎藤直樹】

(金額は推定)