DeNAのドラフト1位、小園健太投手(18=市和歌山)が、書き初めでプロ1年目の目標を「一勝」としたためた。書道は10段という腕前。高校球界で屈指の完成度を誇る右腕が、日刊スポーツの単独取材で、力強い字に思いを込めた。

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小学1年から6年まで、宮崎に住む母方の祖母から習っていた。大阪府在住だが「ファクスで送ってました」。添削された結果を週に4回もやりとりし、腕前を上げた。「一勝」には「今年はまずは1勝と。そこを目標にしている感じです」。DeNAでは06年山口俊以来16年ぶりの高卒1年目での白星を誓った。

三浦監督から「高校生離れしている」と認められた投球の完成度を誇る。「高校に入ってストレートだけでは通用しないと思ってから、カットボールだったりツーシームだったり、細かい変化球を覚え始めた」。どの球種も腕の振りを同じにすることを意識。「打者が見分けが付けにくいと思って」と自らを俯瞰(ふかん)して出した結論だった。

明晰(めいせき)な頭脳が土台だ。母優佳さんが公文式の塾の先生。小学1年から中学2年まで週2回、数学、国語、英語を2~3時間も習っていた。勉強は「まあまあ。できる方だったと思います」。文武両道を実践しながら、中学時代に全国制覇、高校では甲子園出場を果たした。

三浦監督から背番号18を継承した。偶然にも高校1年の夏に決勝打を許し「悔しい思いを忘れないように」と家に飾っていた背番号だった。プロでは「エース番号だと思ってます。期待されているのは感じます。しっかり応えないと」。横浜ナンバーの重みは承知している。最終目標は「長い間活躍する。40歳を超えても」。長い旅路のスタートを切る。【斎藤直樹】

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