ロッテ中村奨吾内野手(29)と藤岡裕大内野手(28)が“延長戦”を行った。コロナ禍でファンサービス自粛が始まった直後の20年3月、中村奨が球団SNSで「Q&A」企画を発案、実行しファンを喜ばせた。それから1年半が過ぎた今年10月、二遊間を組むことも多いコンビが第2弾として、日刊スポーツの記者アカウントでファンから募集した質問の数々に答えた。年の瀬に全3回でお届けする。【取材・構成=金子真仁】

    ◇    ◇    ◇

-あれからもうすぐ2年になりますが、あらためて「Q&A」をやろうと思ったきっかけは?

中村奨 ファンの方と直接触れ合うことができなかったので。自分はSNSをやっていないんですけど、いますごく普及しているので、利用できるんじゃないかということで。

藤岡 触れ合いができない中で、自分のいろいろなものを知ってもらえればなと思って、奨吾さんに続きました。面白い質問が多かったですね。

-当時それぞれに何百もの質問が届きました。「ドラえもんを描いて」のリクエストに藤岡選手が書いた「前歯のあるドラえもん」は話題になりました。

藤岡 ロッカーで話してて、描くことになって。何も見ずに描きました。前歯は、何っすかね、自分のオリジナルを出したかったといいますか(笑い)

中村奨 自分も何も見ずに描きましたね。

-今回もファンから多くの質問が届きました。まずは…2人で二遊間を組んで4年。変わったことは

中村奨 そんなに変わってはないと思います。お互いのクセや守備範囲は把握してますし。4年前と比べると細かいことまで確認しなくても分かってきているとは思います。

藤岡 4年前はすごくコミュニケーションを取ってもらってやってました。すごく負担かけてたなと感じますけど。今は自分らしさを出しながらやれてきているかなと思います。

-走者がいると2人でグラブで口元を隠して目を合わせていますがあれは何を? という質問も多かったです

中村奨 捕手の送球や投手ゴロでどっちが二塁のベースカバーに入るかという確認をしています。一昨年くらいから、やった方がいいかなということで。打者の傾向でのシフトもあるので、大胆なシフトの時も少し合図しながら。

-今年は大胆な守備シフトも増えましたが、大変な時もあったのでは

中村奨 本来守っているところとは全然違うところを守るので、守備範囲も変わってきます。誰がどこまで行くというのも変わってくるので、難しい部分もありますけど、そこは1年間やってきて少しずつできているのかなと思います。

-藤岡選手も遊撃手として、二塁ベースのさらに一塁寄りを守ることもありました。サードゴロで二塁ベースカバーに入ったり

藤岡 走者一塁でサードゴロが飛んでも二塁手がベースカバーに入れないので。本来はサードゴロならショートはカバリングになるんですけど。動きが複雑になるので、今までと違う難しさがありますね。(つづく)