甲子園がド派手に変わる。阪神は28日、来季LED化が決まっている甲子園球場でナイター照明による試合中の演出強化を発表した。白とオレンジの2色の配色で瞬時点灯できるメリットを最大に生かす。「TH(阪神タイガース)マーク」や「HR(ホームラン)」の文字や走る虎の姿などを浮かび上がらせ、非日常的で華やかな舞台となりそうだ。また、来季から本塁を除く各塁ベースの高さがけが防止のため低くなる。

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甲子園球場の本塁を除いたベースが来季から低く硬いメジャー仕様に変更となる。メジャーで主に使用されている米SCHUTT(シャット)社製で、すでに東京ドームで導入されている。今季プレーしたチームからの要望に球団が応えた。

筒井外野守備走塁コーチは「ベースの高さがあればあるほど、ケガのリスクは高い。そこの段差だけ、できるだけ低くしてもらえる方が、慣れればありがたい」と、故障防止につながると説明する。すでに秋季練習の後半にテストしていた。今季30盗塁でタイトルに輝いた中野は「いろいろ感覚を試したりというのはあった。少し硬いかなという部分はあったけど、そこまで嫌な感じはなかった。慣れていきたい」と話す。

甲子園だけでなくファーム本拠地の鳴尾浜も変更され、来春キャンプでは1軍の沖縄・宜野座、2軍の高知・安芸で使用する。機動力でかき回す矢野野球にとって、ベースでの故障リスク減は追い風となる。

◆野球のベース 公認野球規則では、ベースに関し大きさは15インチ(38・1センチ)平方、厚さは3インチ(7・6センチ)から5インチ(12・7センチ)と定めている。