ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)が、人生初の「キャプテン」として22年ホークスを引っ張る。新人時代から指導を受ける藤本新監督の要請を“渋々”受けた新主将は「真面目に、一生懸命」をテーマに掲げ、世代交代を進めるチームをけん引する。

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アマ時代から、主将とは無縁だった。「あるわけないでしょ。どう考えても。そうなんですよ。ないんです」。だが、藤本監督たっての希望とあり「断れんかったっす」と苦笑いで振り返る。それでも「断れんかったので、ある意味プラスに捉えて、変えるべきところは変えていかないといけないなと思っている」と話し、やると決めたからには前向きに受け入れている。

柳田が描く理想の主将像はどうか。「真面目。練習をたくさんする。アマチュアの時のキャプテンがみんなそんな感じだったので。そういうイメージはあります」。自身も「真面目に一生懸命やるというのは自分の中で決めて。そう思っています」と、言葉より背中で引っ張るつもりだ。

藤本監督は柳田の指名について「若手に慕われてるし、そろそろそういう引っ張る年代の年になっていると思う。彼自身の成績もキャプテンという自覚で上がってくるんじゃないかなと考えています。そういうのも考えた上でのキャプテンです。雰囲気をなんとか変えてもらいたい」と明かす。34歳を迎えるシーズン。ベテランに近い域に入った主砲の「変身」が期待されている。

◆ホークス近年の主将 ダイエー時代の98年オフに、王貞治監督がキャプテン制導入を決断。それにより翌99年には秋山幸二が就任し、引退する02年までプレーでけん引。09年に秋山新監督が主将制を復活させ、小久保裕紀が12年の引退まで全う。15年から18年までは内川聖一が務めた。