静岡県高校NO・1左腕、掛川西・沢山優介投手(3年)の社会人野球・ヤマハ入団が5日、他の3選手とともに発表された。沢山はこの日、浜松市内で必勝祈願、磐田市内では今年のチーム初練習に参加。「ようやくヤマハの一員になった。気を引き締めて、チーム目標の都市対抗優勝を達成できるように貢献していきたい」と意気込んだ。

都市対抗3度の優勝を誇る名門で進化を遂げる。最速145キロを誇るが、「最低でも150キロは超えたい。3年後の『ドラ1』を目指し、選手としても人間としてもしっかり土台を作っていきたい」と将来を見据える。ドラフト会議での指名解禁は3年後。昨年までの計5度の練習参加を通じて「1人1人の意識が高く、雰囲気が良かった」。感銘を受けた地元チームで武器を研ぐ。

戦友の存在も刺激になる。掛川西高の「ダブルエース」として切磋琢磨(せっさたくま)してきた右腕の榊原遼太郎投手(3年)が、4年後のプロ入りを目指して東都1部リーグの国学院大に進学。沢山は「舞台は違うけど、競争は終わっていない。最終的な目標も同じ。お互い高め合っていきたい」。プロでの再会を夢見て、ヤマハで歩み続ける。【前田和哉】

◆沢山優介(さわやま・ゆうすけ)2003年(平15)10月15日、浜松市生まれ。小2から浜松ブラッツで野球を始め、浜松北部中軟式野球部でプレー。掛川西高では、昨年の春季東海大会優勝。昨夏の県大会はベスト4。左投げ左打ち。家族は両親と妹、弟。185センチ、82キロ。血液型O。