広島堂林翔太内野手(30)は「結果を残すしかない」と強い思いで護摩行に参加した。「護摩行をやらないと1年が始まらない。毎年きつい。昨年の悔しさをぶつける気持ちも込めながら」火柱を上げる炎と約90分間向き合った。昨季は2年連続開幕スタメンをつかんだが、1軍に定着できず、出場70試合で0本塁打5打点。「1年間1軍にいるのは最低の目標。(内野でも外野でも)守備位置にこだわりはない。1年間試合に出続けられるように」。背番号7は貪欲に出場機会を欲した。

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昨年8月には30歳を迎えたが「(体調に)変わりはないが、これから何が起こるか分からない。しっかり準備をして、(キャンプインの)2月1日にアピールできるように」。オフは残り3週間。13年目の今季、堂林は炎のような闘志で、勝負のシーズンに挑む。

◆護摩行 インド伝来で密教最高の修行法。燃え上がる炎の前で、全身全霊を込めて不動真言を唱え祈りをささげる。全ての煩悩を焼き尽くすという意味がある。鹿児島市内の最福寺での護摩行は、広島球団では金本知憲氏が発祥。その後新井貴浩氏、石原慶幸氏、小窪哲也氏などが行ってきた。現役選手では会沢、堂林らが行うことが恒例となっている。