中日立浪和義新監督(52)が13日、ナゴヤ球場で始まった新人合同自主トレを視察した。ドラフト1位のブライト健太外野手(22=上武大)ら6選手が軽快な動きを披露。グラウンド、室内での練習を見守った立浪監督は「ルーキーという扱いではいかない」と、春季キャンプでは特別扱いはしない方針を告げた。

「新人も10年目も20年目もキャンプ入ったら一緒」と、新人たちを球界現役最年長の44歳の福留や大島、高橋周らと同じ土俵に上げる。2月1日から新人も、先輩同様のフルメニュー。新人からあいさつを受けると「自覚を持ってケガをしないように」と注意しながらも「準備はしっかりするようにと伝えた」とアピール機会を与えることを伝えた。

自主トレメニューの内容も、徐々にハードルを上げる。「走る量とバット振る量(が重要)。投げるのはある程度ペースがある」と、コンディショニングスタッフには昨秋キャンプ同様に下半身重点の体作りを指示している。

新人はナゴヤ球場、室内練習場に併設された独身寮「昇竜館」で生活する。「寮に帰って夜でもいつでも(練習は)できる」と、自己管理を含めて「宿題」も追加。14日のスタッフ会議で1、2軍キャンプのメンバーが振り分けられ、第3クールから実戦も始まる。「どんどん(試合に)出していくと思う」。開幕への競争は、すでに始まっている。【伊東大介】

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◆ドラフト1位ブライト健太外野手(22=上武大)「キャンプに100%で入れるように、走り込んで、振り込んで体を作っていく。ケガしないように、緊張感をもって合同自主トレをやっていきたい」

◆同2位鵜飼航丞外野手(22=駒大)「(首脳陣が見ているティー打撃では)バットを振ることがアピールだけど、意識して少し力んだ。(キャンプは)1軍で行きたい。振り込んで、走って初日からMAXで入れるようにしたい」

◆同4位味谷大誠捕手(18=花咲徳栄)「(新人最年長石森とキャッチボール)考えられないくらい伸びる球が来ていた。細かい部分へのこだわり、チェックもさすがだなと思った。コーチのみなさんはテレビに映っていた人ばかり。そんな人たちに教えてもらえるのかと楽しみです」

◆同5位星野真生内野手(18=豊橋中央)「いつもより入念に体を動かしながらやった。守備はアピールポイント。(ノックでは)本来の力を見ていただきたかったので力は入らなかった。自分の出せる力を出していきたい」

◆同6位福元悠真外野手(22=大商大)「ティー打撃でコーチ陣が見ていたので少し意識した。中村紀コーチに打撃を教わりたい。大きくない体で打球を飛ばせるか、いろんなことを聞きたい。ケガをしたら全部が台無しになるので、ケガだけは注意したい」