ロッテ益田直也投手(32)が鉄腕守護神として自己最多セーブ更新を見据える。

22日、ZOZOマリンでの自主トレを公開。昨季は67試合に登板し、自己最高の38セーブをマークし、8年ぶり2度目のセーブ王に輝いた。200セーブにあと43と迫り、シーズン40セーブは過去9人しか到達していない。大台に「最低でも30セーブはクリアしたいなと思います。その中で、38セーブより上に行ければもちろんいいなとは思います」と自然体で臨む。

フル回転からの回復具合に「基本的に1月に入るまではまったく動かない。ボールも投げないし、それは毎年と変わらずでした。例年に比べてオフが短かったので、下半身に疲労が残っている部分はあるが、気になるほどではないので大丈夫です」と例年と変わらない感覚を口にした。

1シーズンを戦い抜く、土台づくりに励んでいる。毎年、重視して取り組む体幹の強化にアクセントを加えた。今年からランニングの前後に分けて体幹を鍛えている。「走っていると体幹が抜けて腰がそって、いろんなところに力が入って、疲れてくると自分の強い部分で支えがちになる。体幹が入っているとバランスよく走れるので、まず体幹を意識してから走る」と狙いを明かす。

今季から3年ぶりに延長12回制となる。「投手は急に行くぞと言われるパターンも増えてくる形になると思う。イレギュラーなことが1試合の中で起きるので自分も今は12回やるというイメージがまったくつかない。ちょっと大変になるんじゃないかと思う」と順応は簡単ではないことも覚悟している。

キャンプインも迫り、後輩とも初対面する。同じ市和歌山出身でドラフト1位の松川虎生捕手(18)はともにAチームでスタートする。「まだ、しゃべったこともないのでどんな子かも分からないけど、あいさつ来たら最初はとりあえず逃げようかなと(笑い)」と柔らかく迎える。チームとしての目標は1つ。「去年悔しい思いをしましたし、みんなが去年いい経験をできたので、その経験を生かして届かなかった2、3勝ができるようにリーグ優勝したいと思います」と歓喜の瞬間を締めくくるつもりだ。【広重竜太郎】