ソフトバンク千賀滉大投手(28)が23日、福岡・筑後市のタマスタ筑後で自主トレを公開した。年明けからは沖縄・宮古島で自主トレ。「トレーナーさんから体の使い方を勉強するいい時間になりました」と振り返った。

21日に福岡へ戻り、この日は室内練習場でトレーニングに励んだ。

21年は13試合に登板して10勝3敗、防御率2・66。シーズン後の契約更改では、2億円増の総額6億円で、選手自身が契約を見直したり破棄できる「オプトアウト」付きの年俸変動制5年契約を結んだ。順調なら今季中に海外FA権を取得する。長年の夢だったメジャー挑戦を前提とする異例の契約を結んだ。

人生の分岐点ともなりうる今季について「今までの数字を上書きするイメージでこのオフ、過ごせたと思います。そこは僕の中ではマストだと思っている。絶対にやり遂げます」と、力強く意気込んだ。

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◆千賀滉大(せんが・こうだい)1993年(平5)1月30日生まれ、愛知県出身。蒲郡から10年育成ドラフト4位でソフトバンク入団。12年4月に支配下へ昇格。13年に51試合登板して1軍定着し、16年から6年連続2桁勝利。19年に最多奪三振、20年には最多勝、最多奪三振、最優秀防御率の3冠。187センチ、89キロ。右投げ左打ち。

◆オプトアウト 長期契約の途中でも選手が契約内容を見直すことができる条項。設定した成績を残したり、年数を経過すれば、より高い条件で契約を結び直したり、FAとなり他球団と交渉することもできる。昨年6月にジャイアンツ傘下3Aの山口俊が、オプトアウトの権利を行使して退団。巨人に復帰した例がある。